~土地の図面の豆知識~
🌞こんにちはフルカワ事務所です。
まだまだ残暑厳しい毎日ですが、皆様いかがおすごしでしょうか。
日頃より、地域の皆さまから土地・建物に関するご相談を承っておりますが、今回はちょっとした豆知識をお届けします。
🏡「公図」って、誰でも見られるんです
土地の売買や相続、境界の確認などで「公図を取る」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
実はこの「公図」、法務局で誰でも取得できる図面なんです。
ただし、ここでひとつ注意点。
公図には「昔ながらの地図」と「正確な地図」の2種類があるんです。
📌ざっくり言うと、こんな違いがあります
まずひとつめは、「地図に準ずる図面」と呼ばれるもの。
これは、明治時代に作られた古い地図がベースになっていて、土地の形や位置を“だいたい”把握するには便利です。
ただし、当時は測量技術がまだ発展途上だった時代のものなので、実際の土地とズレていることもあります。
昔の測量では、なんと縄や竹竿で距離を測っていたんですよ。
湿気で縄が伸びたりして、土地が広く見えちゃうことも…これが「縄伸び」という現象です。ちょっとした“縄の魔法”ですね。
そしてふたつめは、「14条地図」と呼ばれる、精度の高い正式な地図。
これは、地籍調査などでしっかり測量されたもので、境界や面積が正確に記されています。
ただし、全国すべての地域にあるわけではなく、まだ整備されていない場所も多いのが現状です。
🤔じゃあ、どっちを見ればいいの?
土地の場所や形をざっくり知りたいときは、昔ながらの公図(地図に準ずる図面)で十分です。
でも、境界をきちんと確認したいときや、トラブルを避けたいときは、測量や14条地図が必要になります。
「公図を見たら、うちの土地が隣の畑に食い込んでた!」なんてことも、実はよくある話なんです。
📬最後に…
土地や建物のことで「ちょっと気になる」「でも誰に聞けばいいかわからない」そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
地域に根ざした事務所として、皆さまの安心を支えるお手伝いをいたします。
それでは、季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。