🍁「セットバック」って何?家づくり前に知っておきたい道路のルール

こんにちは、フルカワ事務所です。

今日から10月ですね。衣替えや秋の味覚が楽しみな季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は、家づくりや土地選びの際に知っておくと安心な「セットバック」について、分かりやすくご紹介します。

🏠「セットバック」って何?


家を建てるには、建築基準法という法律で「幅員4メートル以上の道路に、敷地が2メートル以上接していること」が原則とされていますこれを“接道義務”といいます。
でも、実際には幅が4メートル未満の道路も多く存在します。そんな場合に必要になるのが「セットバック」という考え方です。
セットバックとは、道路の中心から2メートルの位置を“敷地の境界”とみなすルールのこと。つまり、建物はそのラインより内側に建てる必要があります。

📐どうしてそんなルールがあるの?

このルールには、いくつかの大切な目的があります。

  • 将来的に道路を広げるため
  • 緊急車両が通れるようにするため
  • 安全で快適な街づくりのため

そのため、建築時に「敷地の一部を道路として使えるようにする」必要が出てくることがあります。

🧭実際にはどうなるの?


たとえば、敷地の前の道路が幅員3メートルだった場合、道路の中心から2メートルの位置まで後退する必要があります。つまり、敷地の一部が建物を建てられない“セットバック部分”になるということです。


この部分は、境界確定の際にも重要なポイントになります。

💬「聞いたことないけど、関係あるの?」と思ったお客様へ


家づくりや土地の購入では、ハウスメーカーさんや不動産会社さんと話す機会が多いと思います。その際に「セットバック」という言葉が出てくることがあります。
ただ、専門用語のまま説明されると「よく分からないまま進んでしまった…」というケースもあるようです。
実際に費用を支払うのはお客様ご自身ですから、「セットバックって何?」を事前に知っておくことで、説明を受けたときに納得しやすくなり、安心して判断できるようになります。

📝おわりに
秋は「住まい」や「土地」に関するご相談が増える季節でもあります。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
それでは、実り多き10月となりますように。