🏠 建物の増改築時に必要な登記と注意点

【🔍 増改築は登記を見直す良い機会です】

こんにちは、フルカワ事務所です。
今回は、土地家屋調査士の立場から「建物の増改築に関わる登記のポイント」について、分かりやすくご紹介します 🏡

【✅ 増改築前に確認しておきたいこと】


建物の増築や改築は、資産価値を高めるだけでなく、登記内容を整えるチャンスでもあります。
登記と実際の建物の状態が一致していないと、売却や相続、融資の際に思わぬ支障が出ることがあります。
・建物が未登記かどうか(登記簿に記載がない場合は「未登記建物」)
・表題登記が済んでいるか(済んでいれば変更登記が必要な場合も)
・増築予定部分が登記に反映されているか
・境界や越境の有無(必要に応じて測量を)

【📘 登記の種類と役割】


表 題 登 記:未登記の建物に対して行う基本の登記(土地家屋調査士) 
表題部変更登記:増改築によって構造や床面積などが変わった場合に必要(土地家屋調査士)
所有権保存登記:表題登記後に、所有者として登記簿に記載する手続き(司法書士)

【🛠 表題部変更登記が必要になる主なケース】


・床面積が増えたとき
・屋根の形状が変わったとき(例:切妻から寄棟へ)
・構造が変わったとき(例:木造から鉄骨造へ)
⚠️ 変更登記を行わないと、登記簿と現況が一致せず、後の手続きに支障が出ることがあります。

【💰 登記と融資の関係にも注意が必要です】


金融機関は登記簿の情報をもとに融資審査を行います。
登記と現況が異なる場合、融資が通らないこともあります。
例:登記上は平屋でも実際は2階建て → 融資対象外になる可能性あり
💡 事前に登記変更を済ませておくことで、融資審査もスムーズに進みます。

【📋 増改築後の登記手続きの流れ】

  1. 土地家屋調査士による現況調査と図面作成
  2. 表題部変更登記の申請(法務局)
  3. 必要に応じて司法書士による所有権保存登記

【🗣 よくあるご相談と対応例】


・「昔増築したが登記していない」→ 現況調査のうえ、変更登記をご提案します
・「登記と現況が違うが融資を受けたい」→ 変更登記を先に済ませることで対応可能です
・「境界が曖昧で増築できるか不安」→ 境界確定測量を行い、安心して工事に進められるようサポートします

【🧭 まとめ:土地家屋調査士に相談するメリット】


・増改築に伴う登記の整備は、資産価値と安心感の両方を高めます
・登記と現況のズレは、早めの調査と修正でトラブルを防げます
・建物の「法的な姿」を整えることは、次の世代への安心にもつながります

ご不明な点やご相談がありましたら、どうぞお気軽にフルカワ事務所までお問い合わせください📞