【第2回】農地転用に関する大切なお話

土地家屋調査士や行政書士がどのように関わるのかも、わかりやすくご紹介します。

農地転用とは?

農地転用とは、農業に使われている土地を、住宅・駐車場・店舗の敷地など他の用途に変更することを指します。
農地は食料を生産する貴重な資源であるため、勝手に用途を変更することはできません。原則として、農業委員会などの許可が必要です。

どのような場所で農地転用が必要?

  • 市街化区域:原則として「届出」で手続きでき、比較的スムーズに進められます。
  • 市街化調整区域:転用が厳しく制限されており、許可が必要なケースが多く、条件も厳格です。
  • 都市計画区域外:このエリアでも許可が必要ですが、地域の農業事情に応じて手続き内容が異なります。

土地家屋調査士の役割とは?

土地家屋調査士は、土地の境界を明確にし、正確な面積を測量する専門家です。
農地転用には「この土地がどんな形状で、どのくらいの広さか」を示す図面が必要になります。
境界があいまいだと後々トラブルの元になるため、正確な測量が重要です。また、農地転用後には地目の変更登記も行います。

行政書士の役割とは?

行政書士は、農地転用に関する書類の作成や申請手続きの代理を担います。
申請には多くの書類と法的な知識が求められるため、行政書士に依頼することでスムーズな手続きを進めることができます。

まとめ

農地転用は、土地の用途を変更するために欠かせない重要な手続きです。
市街化区域では届出で済むことが多いものの、市街化調整区域では許可が必要となり、提出書類も煩雑です
そのため、土地家屋調査士や行政書士などの専門家に相談しながら進めることで、安心してスムーズに手続きが進みます。