こんにちは。 フルカワ事務所です。
相続や不動産売却のご相談を受けるなかで、 「3,000万円控除って結局どんな制度なんですか?」 というご質問をいただくことがあります。
この制度は、マイホームを売却する際に利用できる大きな節税制度ですが、条件を満たしてないと適用できない場合があります。
今日は 土地家屋調査士の視点から、現場でよく見かける注意点も交えながら、できるだけわかりやすくご紹介します。
🧾 3,000万円特別控除とは?
マイホーム(居住用財産)を売却して利益(譲渡所得)が出た場合、 その利益から最大3,000万円まで控除できる特例です。
たとえば…
- 売却益が 2,000万円 の場合→ 全額が控除の範囲内
- 売却益が 4,000万円 の場合→ 3,000万円控除し、 残り1,000万円が課税対象
というイメージです。
売却時の税負担を大きく軽減できるため、不動産売却では非常に重要な制度のひとつです。
✔ 主な適用条件(概要)
適用にはさまざまな要件がありますが、主なものとしては次のような条件があります。
- 自分が住んでいた住宅であること
- 一定の期限内に売却すること
- 家屋とともに売却する土地も対象となること
- 親子や夫婦など“特別な関係”への売却ではないこと
- 一定の期間内に同様の特例を利用していないこと
なお、制度の適用要件は個別の状況によって異なりますので、詳しくは税理士や税務署へご確認ください。
🔍土地家屋調査士が現場でよく見る注意ポイント
ここからは、土地家屋調査士として 実際のご相談のなかよく見かけるケースをご紹介します。
● ① 建物解体後の土地利用に注意
建物を取り壊したあと、 「売れるまでの間だけ駐車場として使おうかな」 と考えられる方もいらっしゃいます。
しかし、解体後の土地利用状況によっては、税務上の取り扱いに影響する可能性があります。
利用方法によって判断が分かれる場合もあるため、売却を予定している場合は事前に確認しておくことをおすすめします。

● ② 境界未確定で売却スケジュールが遅れる

土地売却では、境界確認が必要になることがあります。
例えば、
- 境界標が見当たらない
- 隣接地所有者との立ち合いが必要
- 古い図面と現況が一致しない
といったケースです。
境界確認や測量には一定の時間がかかるため、売却の予定があり場合は早めの準備が重要です。
特に税制上の制限が関係する場合は、スケジュール管理が大切になります。
● ③ 相続した実家の売却は判断が複雑になることも

相続した実家について、
「空き家になって数年経っているけれど売却したい」
というご相談も少なくありません。
このような場合、
- いつまで居住していたのか
- その後どのように利用していたのか
- 相続後の管理状況はどうか
などによって、税務上の取り扱いが変わることがあります。
土地家屋調査士は、 登記情報や土地・建物の現況確認を行いながら、 必要に応じて税理士などの専門家と連携して進めることがあります。
🧭 売却前に土地家屋調査士へ相談するメリット
土地家屋調査士が早い段階からかかわることで、
- 境界確認の遅れによる売却スケジュールへの影響を減らせる
- 地番や地目など登記上の確認漏れを防げる
- 測量や境界立会いの準備を早めに進められる
- 売却に向けた土地の状況を整理できる
といったメリットがあります。
不動産売却では、税金だけでなく境界や登記の問題も重要なポイントになります。
✨ まとめ

3,000万円特別控除は、マイホーム売却時に利用できる大きな節税制度です。
一方で、
・売却までのスケジュール管理
・建物解体後の土地利用
・境界確認や測量の準備
など、事前に確認しておきたいポイントもあります。
不動産会社への相談を考えている段階でも、境界や土地状況確認は早めに進めておくと安心です。

